こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

#家族の記憶

運命の答え合わせ

桜木町から歩いて赤レンガ。 横浜港ハンマーヘッドから象の鼻パーク。 大桟橋から山下公園。 豪華客船は4隻。 ちょうど出航時間に当たって 桟橋は黒山の人だかり。 横浜スタジアムはチューリップ祭り。 デイゲームは対ヤクルト戦。 増設した観覧席まで人で…

2024桜とリスと思い出

桜には曇天が似合う。写真は撮りにくいけれど。 濃霧注意報が出るほどのあたたかい朝。 向かいの山は満開。 お寺さんにはイスが並び 「どうぞお花見を楽しんでください」とある。 クリーニング工場の前の見事な一本を愛でたら 長い階段をのぼる。 たわわに咲…

【作品】桜が見えていますか

「桜が見えていますか?」 豊田久乃 越してきた向かいの山は、昭和を代表する演歌歌手が眠ることで知られる広大な墓地。地元では桜の名所として名高く、あたたかくなると山全体が花開くかのように、だんだん薄ピンクに色づいていく。明るい窓際に座ってその…

お彼岸2024

お寺の桜も墓地まわりも 桜が美しく咲き始めている。 ちゃんと納まるところに納まった両親も だいぶ馴染んで落ち着いてきた気配がする。 やっぱり二人一緒がいいんでしょうね。 彼らの人生の最期の季節を ぼんやり振り返る。 家もサクッと処分できたし 相続…

うれしい開花第1号

昨日の暴風雨ニモマケズ 2024/03/30 AM6:00 みごとに第一号の花が開きました。 昨年は3月半ばに満開だったので 1か月くらいゆっくりめですね。 満開になったらあちらにもアップします。 この桜についてエッセイを書きましたので 同時に公開します。 約束は守…

なぜ気付いたんだろう

部屋の間仕切りにしていた 大きな突っ張り型のカーテンレール。 父と二人で四苦八苦して組み立てたそれを 一人で動かすのはかなりの労力。 それでもどうにかこうにか 時間をかけてレイアウトチェンジ。 先日たまたま早く帰ってきて 片づけをしていたとき ふ…

文鳥の介護2

健康を取り戻そう!!! おべんとう ついてますよ 来年で満10歳になる文鳥のピーちゃん。 人間で言えば70歳代後半くらい。 このところやけにカゴの中で暴れる。 敷いている紙をめくりあげて 奥の寝床に持って行こうとしているのだ。 冷え込みも続くので寒いんだ…

みどり大繁殖

勢い付いている観葉植物たち。 集めて撮ってみた。 そもそものスタートは しなびたサンスベリアの葉が3枚と 大木の芯が痛んで小さな葉だけ 山のように残ったカゲツ。 ホームセンターで買った 手のひらサイズだったガジュマルは 挿し木で分けてなおこんなもっ…

おひなさまを飾る

実家にいたときには 年に一度の大仕事よろしく 家族全員で時間をかけて 飾り付けた記憶がある。 子どもの頃は「御道具」の ミニチュアの器を並べたり 婚礼道具一式の引き出しを 開けたり閉めたりするのが楽しみだった。 今の時代には許されないような のんび…

「その先」に続いている

一年前の今日は まだ元気だった父が 特別な想いを行動に移した日。 ついさっきのような気がするのは その「想い」がまだ私の手の中にあって 実現のために思案を続けているから。 小澤竹俊先生はいつも 「スピリチュアル」の話をされるけれど 医師であり強い…

父の想い

父は自分から何をどうしたいと 言い出すことはなかった人だが たった一度だけ 「どうしてもお願い」と私に頼んだ。 その一週間後に入院、施設入所となる。 つまり自宅において 最初で最後の意思の発露。 そしてそれは初めて 自分以外の人ための行動だった。 …

こころより感謝を込めて

冬至です。 少し早い年末のお休みに入ります。 今年は15年に渡る介護が終わった区切りの年でした。 夏至も秋分も本当にドラマチックな出来事でした。 父と母の最期の季節も幸せにできました。 親戚や近隣及び社会のあらゆる関係者にも 実害が及ぶことなく 全…

お金より愛を

先日 はてなにこんな記事が上がっていたのでリンク。 フェミにかぶれた時期もあったので 専業主婦の家事労働は年収いくらになるか というあたりは昔から散々読んでいた。 家族介護の報酬額はどうだろう。 介護に入ってすぐの頃 こんなにやること気配り多いの…

ご先祖様の導き

私はどの占いでも必ず 「ご先祖様が守っています」と言われる。 飛行機に乗り遅れたから助かった みたいな守られ方をするのだと。 以前「見える」知り合いが 私のそばにはステテコ姿のおじいさんが いますよと言ったこともある。 母方の祖父ですね。 気付い…

文鳥の冬支度その2

急に冷える日が続いた頃 シロちゃんが体調を崩してしまいました。 ちょうど年に一度の ケージの総入れ替え途中だったので あわてて保温機を出してきて設置。 きれいになりました。 設置中は遠くから不安そうに見つめるふたり。 保温器を奥に固定。ピーちゃん…

葉書に宿る「気」

かっこいい夜明け前。 喪中葉書が届く。 みな高齢なので違和感はないが さすがに毎年一人ずつというのは 寂しいものがある。 うちは数年前に年賀状 をやめたので こちらからはあえて出さない。 小さな葉書一枚に たくさんの想いが乗ってくる。 「昭和のオヤ…

植物再生工場

サンスベリアはしわしわになっていて 残った数枚の葉をていねいに根付かせた。 それが今では株分けするほどに わしわし育っている。 実家から運んできた大きな鉢の花月。 芯が痛んでいたのでカットして葉挿し。 この量が5鉢くらいあるんだけど 猛烈に元気に…

文鳥の冬支度

これまでは人間の介護で手いっぱいだったので 何年もエアコンとひよこ電球で しのいでもらっていた。 しかし今年のピーちゃんは老いも進み カゴの中が20度を切ったら 寒くて動けない様子。 なので本腰を入れて保温の準備。 気が付いたのだけれど長年父には …

言葉にできない人の看病

水に当たってしまったようで 一日寝込んでいた。 はからずも断食の2日間。 健康なときにはなかなか思い切れないので ちようどよいデトックス。 自分の身体はどうすればよいか 対応策はすぐ分かるが 認知症などで言葉にできない人の看病は 神経をすり減らす。…

断捨離は進む

この狭い部屋にどうやって入ってたのか と我ながら思うほどにゴミが出る。 粗大ゴミも燃えないゴミも 少しずつせっせと小分けにして出しているが まだまだゴミの山は減らない。 もういない家族のものも残ってる。 自分で持ってけよってずっと思ってたけど ま…

インターホンを切る

夕方の雲がきれい。 新聞の契約更新をしなかった。 これはもともと父が長年 実家で購読していたもの。 こちらに来てから名義を私に変更して 父が読むための契約を続けていた。 一年前に父が体力的に 新聞を読めなくなった頃 ちょうど契約が切れて更新しなか…

ありがとうって言われたかったな

少し前の読売新聞の対談。 久田恵さんと篠田節子さん。 二人で長年の介護経験を語り合う紙面。 「お母さまが『ありがとう』って言うんですか?」 久田恵さんのお母様が 娘の介護にありがとうとくり返したという話。 篠田節子さんはそのことに驚いて聞き返し …

念が消えた頃

実家処分のときに持ってきた 母のものが今も残っている。 形見になるほどのものでなし ただ処分すればよいのだけれど 母の「念」が相当強くて なかなか捨てるに至らなかった。 それが母にとってどんな意味があるのかを 耳にタコができるほど聞かされてもいた…

文鳥の介護

人間で言えば70歳くらいになるピーちゃん。 先日ひっかいて流血したあたりから 老いがますます進んでいる気がする。 たいてい一日お布団の上で 静かにしているんだけれど このところさらに気になる行動が。 手にのせた餌をつつくときに ズレていることが増え…

介護20年

介護20年が終わりましたという記事が目に付く。 女優の荒木由美子さん 作家の篠田節子さん 晴れ晴れとしているようでいて ほんの少し手持ち無沙汰で それでもちゃんとやり切って 充実した看取ができたことへの 幸福感と満足感 達成感にあふれている。 介護っ…

メイバランスを捨てる

第五次だか六次だか捨て期開始。 粗大ゴミ収集を頼んだり 区民センターや区役所なんかに ややこしい処分品を持って行く。 ここに来たときに揃えた家電も それぞれ保障の7年が過ぎていて だましだまし使っていたものを 一気に処分&買い替え。 エアコンだけは…

父の引き出しから

父の引き出しを片付けているとき 私が書いた手紙が出てきた。 父の還暦祝で 両親に京都旅行をプレゼントしたときの メッセージカード。 およそ30年近く前のこと。 私が東京に出るまでは 毎月両親を食事に連れて行ったし 私が行ったことのある観光地には 「す…

ピーちゃんのかたなきず

ふと目を離したすきに ピーちゃんの左ほほが鮮血で真っ赤。 どどどうしたの? 耳から出血? ピーちゃんは人で言えばもう70歳近い。 老いも進んできて 一日のほとんどをカゴ奥の床でじっとしている。 お気に入りの布を置いてあるので そのうえで静かにしてい…

母の不定愁訴

子どもの頃 母が訴え続ける不調に参っていた。 それにしてもあとからあとから ずっと不調を訴えていて 「どんだけ病弱よ」って 10代の健康な私には共感ができなかった。 しかし最近になってようやく 「ああ母の訴えはあながちウソでもなかったんだ」 と気付…

介護者の事故リスクを減らす

なかまぁるの記事にリンクです。 記事に出てくる「車レス介護スタイル」。 コスパ、タイパ、そして事故リスク軽減のため 車を手放し通販を駆使してオムツを買おう という記事。 私も両親とも抱えていた頃は 自分が倒れることが一番の不安。 まだ父が一人で出…