こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

オフにする

大好きだった筒井康隆さんの小説・七瀬シリーズ

人の心が読める七瀬という若い女性超能力者は

自分の心を守るためには

ときにその能力をオフにするという。

 

最近介護の日々の中で

「ああ、これは七瀬がやっていたオフだ」

と思うことがありました。

 

父はもうテレビとご飯しか見えていないので

動いていないときは私の意識をオフに。

近くにいながら父の存在を忘れて

他のことを全力で考える感じ。

 

ほんの数分間でもこれをやるだけで

意識が自由になって心が回復できる気がします。

 

無視は高齢者虐待であると明確な定義がありますが

本人が気付いていないレベルなら

自分の心を守るために

ちょっとくらいはいいよね。