介護の初めは赤十字で
「健康生活支援員」という資格を取った。
そのときのマニュアル通りに
老いていくのが父。
玄関マットで滑って骨折とか
テレビを見ながらすすって食べてむせるとか
ひとつずつ順番にこなしていく感じ。
先日突然「スリッパがない!」と
と仁王立ちして私に訴える。
すぐ脇に自分で脱いだじゃないかと
指をさして教えたら「あ、あった」と。
いつもの場所とほんの数十センチずれただけで
「ない!」とパニックになるとは。
ついに始まったか。
なんて分かりやすい。