こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

家族写真

ドラマ「俺の家の話」第六話では

家族写真が子どもの頃のしかないから

同じ面子でもう一度撮ろう!と旅に出る。

 

みんなおんなじことをするんだなと思った。

 

母の入院が長くなり実家処分した後に

ひそかに遺影の準備を始めた。

年相応に美しく母らしい表情の写真は

偶然にも全部私がシャッターを押したもので

選んだ一枚はのちに葬儀屋さんにも

褒められるほどであった。

 

ただ家族全員の写真はなかった。

唯一あったのが私がまだ幼稚園。

思い出の写真にするには

父も母も若すぎる。

 

私が父母を連れて温泉に泊まったり

近場までドライブというのは

割とよくあり写真も膨大にあるのだが

いつも一人足りなかった。

 

そしてもう一度同じ面子で写真を撮ることも

残念ながら叶わなかった。

いつもいなかった人は

そういうことにまるで興味がない。

 

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