人が住まなくなった家は傷む。
空き家があっという間に朽ちるのも
売れない戸建が色褪せていくのも
よく分かるけど実に不思議。
用途の通りに使われないと
何かが劣化してしまうんだろうか。
そこに人の想いが向かないことで
朽ちてしまうのか。
刺激がない方が現状維持
しそうな気がするけど
人の手と目があるからこそ
呼応するかのように
パリッとしている住まい。
我がマンションも長年の
ごく数人の管理者の想いに守られて今がある。
少し「くすんでいる」のは
無関心な住人の方が多いから。
そして管理者は
建物とともに歳をとる。
最近
階段の隅がずっと濡れているのを気にしつつ
建物以上に管理者の老いを見つける。