こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

平気なふり

父の食欲不振は深刻。

 

でもこれ明らかに「老衰」で秒読みで

医療者も介護関係者も

たぶんよく知っているプロセスなんだろう。

 

でも私にとっては初めてのこと。

しかも実の親が日々枯れていく姿を

手放しで眺めていることのむずかしさ。

 

父は私と違って

生きることを投げ出したりしないタイプなので

一生懸命食べようと思っているし

もう少し元気にならないとと口にする。

 

「なんとか食欲が出る方法はないかねぇ」

と私に聞く。

 

あらゆる手を尽くしてこれだから

もうどうとでもなれという境地の私は

仕方なく

「もっと動かないから食欲出ないんだよ」

とはっぱをかけてみたりする。

 

もはや動けないんだけどね。

 

父の「生きたい」に応えられないことの

罪悪感に押しつぶされそうな日々。

 

ああなにか

「一粒食べたらみるみる元気!」みたいな

魔法の果実でも降ってこないだろうか。

 

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