介護の入口でまだ車椅子の
押し方すら知らなかった頃に
受講した赤十字の介護講習。
そこで強く印象に残った
「よい準備」は今でも心がけている。
もともとの心配性に輪をかけて
あれやこれやと準備するものだから
だいぶ空振りもムダも出るが
さすがに不足や失敗はない。
これでいいんじゃないかな。
行き当たりばったりの準備不足で
いつも「泥縄」と母に罵られていた父を
私はずっと見てきたから
その父の介護はさらに過剰な
「よい準備の二乗」にすらなっている。
それでも結果的に
父は不足も不満もない日々を
過ごせているのだから
やっぱり13年ものの
「よい準備」
が活きていると言える。