こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

足湯の時間

時間があまったので

訪問看護師さんによる足湯。

 

循環が悪い父の身体全体は

そうとう冷えているらしく

湯たんぽとはまた違って

足湯ならゆっくりじんわり

身体に熱がまわっていくらしい。

 

突然言われて足湯バケツがなかったので

洗面器を二つ並べてお湯を入れる。

父の足は大きくて洗面器に納まらない。

なので看護師さんがお湯をかけてくれつつ

足をもんだりこすったり。

私はその横でやかんを持って

ちょっとずつお湯を足していく。

 

父はこういうとき

ものすごく素直な感想を言う。

 

あったかいねぇ

気持ちがいいねぇ

 

喜ぶ父の足元で

我々二人が姉妹みたいに

なんだかんだと話しかける。

 

静かな時間。

不思議なくらい穏やかなひととき。

 

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