こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

アジャラカモクレン

アジャラモクレンテケレッツノパー」(落語「死神」より)

という呪文を誰かがきっと唱えたに違いない。

 

そう思うほどにどういうわけか

父の体調は薄膜を一枚ずつ剥がすかのように

日に日に良くなってきている。

 

初回は訪看さんが来ても起きられず

皆がもはやこれまでかと見守り

寝たまま洗髪してもらったほどだったのに

今では食欲も出て顔色も良く

訪看さんと楽しそうに話ができて

認知機能低下予防の「間違い探し」などを

一緒にやったりするほどに。

 

この不思議な回復はなんだろう。

 

まるで憑りついていた何かが

スッと消えたかのようで

これはまさに落語「死神」の

例のシーンではないか。

 

大店の主人が寝込み回復の見込みがない。

死神にとりつかれた偽医者が

番頭に懇願され治療に赴く。

偽医者だけに見えるのは主人の足元に座る死神。

呪文を唱えると死神は消え主人は嘘のように回復。

 

その呪文が「アジャラモクレンテケレッツノパー」

そしてパンパンと二度手を打つ。

 

そういえば部屋の「気」も変わってる。

仏壇を引っ込めたり

神棚を飾ったり

部屋のレイアウトを変えたり

食事の質を良くしたり と

できることは全部やっているので

呪文以上に効果があるのかもしれない。

 

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