ロータリーのベンチにて。
バスの列に並ぶでもなく買い物袋を置いて
ひと息ついていたら後ろから
「バス行っちゃいました?」
振り返るとそこには
小さくて可愛らしい上品なおばあさんが。
「え?ええ(私は並んでないけど)
40分のバスは出ましたね・・・」
などと答えるとニコニコうなづいている。
たたみかけるように怒号が聞こえ
「何やってんだ!もう一つ先のバス停だ!」
どうやら旦那様らしく
おばあさんは怯えるような顔になりつつ
もう一度私にニッコリしてからじゃあ・・・
とちょっぴり頭を下げつつ行ってしまった。
あのすがりつくような目は
「ヘルプミー」だったのだろうか。