こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

こんなに大変なの?


その会合に参加したのは何年ぶりだろうか。

その中の一人が隣で

チラチラとこちらを気にしていて

(なんだろう?)と思っていたら

帰り際に声をかけられた。

 

「お父さんの件・・・片付きましたか?」

言葉づかいについては、まあ目をつむる。

「そうですね ほぼ・・・」

この手の話題は語尾が消える。

 

するとその方は

「母が他界して一年になるけど

 まだいろんなことが終わらない。

 こんなに大変なの?」と嘆き節。

 

なるほど。まだやっているのか。

死後事務と相続。あとは遺品整理かな。

不動産まで残していたらそれはそれは面倒だろう。

 

このテーマに関わったことがない人には

何から何まで寝耳に水で

その煩雑さに音を上げるかもしれない。

 

うちの場合は生前にほぼ終わらせていたことと

私はすでに経験値が4人目。

しかも研修やらセミナーやら業界人との話で

それなりにコツやポイントも分かっている。

 

「仕事でずっとやってますから」

とぶった切れることの爽快。

 

でもわざわざ話をしてくれたのだから

なんか一つくらい

気持ちに寄り添う言葉をかけた方が

良かったかもなぁと

帰ってきてからちょっぴり反省した。

 

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