母が亡くなった年の瀬
毎年届く歳暮の一つがいつもと違っていた。
母の生まれ故郷である
山口県萩のかまぼこに変わった。
その方は折に触れ
さりげない心遣いを忍ばせる方。
留守番電話の一本
荷物の奥の手紙
封筒を包んでいた包装紙のメッセージ
そんな細やかな心遣いに
何度救われたか分からない。
ご自身も入退院をくり返す状態なのに
そんな中でのお届け物に
申し訳なさとありがたさで
胸がいっぱいに。
贈り物やお手紙には
きちんとその方の想いが乗ってくるから信じられる。
今年も萩のかまぼこが届いた。