食卓まわりに介護用品を
いろいろ取り入れているのだが
一番早く使い始めたのは箸。
その頃父はだんだんと
普通の箸ではつかめなくなってきていた。
二つしかないシウマイの片方を落っことしたり
肉団子をつかみ損ねて悲しい顔をしたり
あげく箸を頻繁に落とすようになった。
当時は母の介護用品をせっせと施設に
買い運んでいた時期だったので
カタログを毎日見ていた。
「ああそうか 父も必要なのか」
介護保険関係ないので定価で買った
クリップ型の箸は今でも大切に使用中。
けっこうな間 箸が短いと文句を言っていたが
つかみ損ねたり落とすことは一切なくなった。