こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

母の文字

映画「半落ち」では主人公の妻が

アルツハイマー認知症を発症するプロセスの一つに

日記の文字が判読不明になっていくことを

描いている。

 

先日ふと探し物をしていて

母が書いた日記を開いた。

それは入院した日から始まっていて

出来事や思ったこと感じたことを

衝動的につづっているもの。

 

途中で老健に移ったあたりから

文字に勢いがなくなり

日にちが開き始め

誤字が増え 字のかたちが崩れ

ページが破れたりしながら

最後は書きかけのままで終わっている。

 

ちゃんと病気のプロセスを踏んでたのねと

今になってみれば冷静に眺められる。

 

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