こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

笠碁

突然本を見ながら将棋を指し始めた父。

脳の衰えを自覚し始めたらしい。

転居のときに捨てようとした将棋と碁のセットだが

渋々とっておいたのは良かったかも。

 

最近はよく話しかけてきたり

感謝の言葉が出たりするなど

社会脳が伸長してきたような変貌ぶり。

 

このまま変化を遂げて

「誰かと将棋を指しに行こうかしら」

というあたりまでシナプスが伸びてほしいもの。

 

古典落語で「笠碁」という噺がある。

碁仲間の仲良し爺さん同士のツンデレ話だが

十代目金原亭馬生師匠にかかると

どちらもやたら可愛らしい爺さんに。

 

そんな友達を作れるところまで

残りの何年かで変わったらいいなぁ。