母の人生をまとめるべく
ぼちぼちと思い出しながら書いている。
認知症の診察にこぎつけるまでの
関係者と医師まで巻き込んだドラマや
最後の数年間を過ごさせてもらった
病院への感謝などはたくさん書き溜めているが
いざ家の中で困っていた症状については
はて?なんだったっけ。
ある病院では「なぜもっと早く
受診させなかったのか」と
関係者をあきれさせたほど
典型的な症状だったはずなのに
いざ思い出そうとすると出てこない。
あれほど悩まされた関係念慮や
日がな一日続いていたブツブツと話し続けた内容も
今ではきれいさっぱり忘れている。
あんがい私は自己防衛として
右から左に聞き流していたのかもしれない。