こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

音の記憶

ドラマ「やすらぎの刻~道」の年末の放送で

戦争でとられてしまったお寺の

鐘の音をしのぶ主人公たちに

孫たちが除夜の鐘の音源を公営放送で流すサプライズ。

 

聞こえるはずのない懐かしい鐘の音に驚いて

たくさんの記憶がよみがえり

号泣する年老いた主人公たち。

このシーンはことさら胸に響いた。

 

私が小さい頃は大晦日の11時半過ぎ

家族全員で坂を下った小さな神社に参拝。

 

歩く間中 遠くから港の汽笛が響いて

ずっと母がなんやかんやとしゃべっていた。

私は「寒くていやだなぁ」と

一番最後にくっついて歩く。

 

その汽笛の音と家族の後ろ姿は

今でもありありと浮かんでくる。

  

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