こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

焼きのり

父は朝食の焼きのりが

上あごにくっつくのだと文句を言い続けていた。

 

ある日父は100円ショップに立ち寄って

ショウガ用の小さなおろし金を買ってきた。

「テレビでやってたから」

 

焼きのりをおろし金に押し付けて

細かい穴をたくさんあければ

かみちぎるのが楽になるということらしい。

 

そういえばその頃スーパーでも

「切り込み入の焼きのり」なるものを見かけた。

ほお需要はあるのか 一度買ってみようと思っていたら

いつの間にかなくなってしまった。

価格は高いし 作る側も大変なんだろう。

 

まあ好きにしたら と放っていたら

あっという間におろし金は邪魔者扱い。

焼きのりは手でちぎって食べている。

 

結局 面倒くさいのが勝つわけだ。笑