まだ母の入所先が決まらず
あちこち見学に通っていた頃
一番感動したのはある老健の床(ゆか)。
転倒しても衝撃が少ないように
クッション性のあるやわらかい床。
めぐりめぐってその老健に半年ほど入所。
よく母と手をつないで回廊型の廊下を
ぐーるぐーるとやわらかい床を歩き続けた。
その頃はまだ母の足腰もしゃんとしていて
徘徊して他人のベッドにもぐりこむほど。
その後 病院に移るわけだが
皮肉にも一般的な床の病院に入ったとたん
母は転倒をくり返すようになり
顔に大きなあざを作ったり
転んで頭を打ちましたと
たびたび電話がかかるように。笑