ウォーキングを兼ねて
競歩のようなスピードで
歩いている私の目の前に
ひらりと蝶が舞い降りた。
アゲハ蝶のようだが
身体はオレンジと黒の縞で
種類はよく分からない。
駅の近くのまあまあ人通りのある歩道。
こんなところにいたら踏まれちゃうから
はじっこに寄って とあおいでも
ひとなつっこく戻ってくる。
飛べないのかな。
地面をズリズリ歩き出したので
指を出してみたら素直に乗った。
ちょっと羽がよわよわしい。
昨晩の豪雨に打たれてしまったのかもしれない。
そのまま手に乗せて数メートル歩く。
向こうからくる人が怪訝な顔をしている。
すぐ横のパーキングの角にある茂み。
ここは人も車も通らないので
休息するにはちょうどいいだろう。
はいここで降りて。
素直に従う蝶。
回復してくれるといいな。
明日は晴れるからね。