こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

日々を生きる

子どもの頃に大好きで

くり返しくり返し読んだこの詩。

長いことずっと忘れていたけれど

今日ふと

「うそのない一日を送りたいと願う」

という言葉が浮かんできたので思い出し

サトウハチローさんの詩を改めて読み直しました。

 

自分を自分だけの色に染めていくのが

日々を生きるということ。

この詩を知ってから何十年。

果たして自分はこの詩の通りに

生きられているだろうか。

 

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サトウハチロー

「美しく自分を染め上げてください」

 

赤ちゃんのときは白
誰でも白
どんな人でも白
からだや心が
そだって行くのといっしょに
その白を
美しく染めて行く
染め上げて行く

 

毎朝 目がさめたら
きょうも一日
ウソのない生活を
おくりたいと祈る
夜 眠るときに
ふりかえって
その通りだったら
ありがとうとつぶやく

 

ひとにはやさしく
自分にはきびしく
これをつづけると
白はすばらしい色になる
ひとをいたわり
自分をきたえる
これが重なると
輝きのある色になる

 

なにもかも忘れて
ひとのために働く
汗はキモチよく蒸発し
くたびれも よろこびとなる
こんな日ぐれには
母の言葉が耳にすきとおり
父の顔が目の中で
ゴムマリみたいに はずむ

 

生まれてきたからには
よき方向へすすめ
からだや心を大きくするには
よき道をえらべ
横道はごめんだ おことわりだ
いそがすに ちゃくちゃくと
自分で自分を
美しく より美しく 染めあげてください

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