実家の部屋は余っているのに
先述した通りのゴミ屋敷で
私の荷物を置くスペースなどありません。
都内で一人暮らしを始めてから二十年弱。
細々と買い集めてきたお気に入りの家具も
泣く泣く処分。
最小限必要なものだけをトランクルームに詰め込んで
「いつかこのトランクルームを開ける!」という執念で
山積みになっている実家の問題に挑むため
カバン一つで乗り込んでいったのでした。
結局トランクルームを開けたのは5年後。
実家を処分して転居するときでした。
捨ててきた家具については
いまだに恨みがましい思いもある一方で
すでに自分の終活を済ませたような
スッキリ感もあるのが不思議。