あいさつ程度につき合いがあったらしい
近所のおばあちゃん。
母が入院し私が対応するようになってからは
「梅干ができたので」
「白菜を漬けたのよ」
ちょくちょく手作りの何かを持ってきてくれました。
聞けば旦那さんはグループホームにいるという。
娘さんはほとんど家にいない。
ただ話がしたくて来ていたんでしょう。
ある寒い夜 薄いシャツ一枚で
らっきょうを持ってきたおばあちゃん。
その格好があまりにも不自然で気になり
「中に入らない?」と玄関で座って話しました。
旦那さんが亡くなったのだそうです。
混乱の中にいるのはその姿からも分かりましたが
「ホッとしたわ」と一言。
認知症の家族がいることの重みを
見せてくれた方でした。