こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

母の土鍋

ご飯を炊いている土鍋が

洗っている途中でパッカリ割れてしまった。

 

これは珍しく母が自分で選んで買ったものの一つ。

ネコの絵が描いてある子供っぽいデザインだが

5合もご飯が炊けるので今でも重宝していた。

 

母が料理をしていた頃は

これで鍋をやったなぁ

湯豆腐が多かったなぁ

買ってきたおでんを温めたりもしたなぁ

などとしみじみ思い出す。

 

ああまた一つ

母の思い出がなくなるなぁ

そんな時期なんだろうなぁと

感傷にふける一方で

「あれだけ思いっきり家一軒

 丸ごと処分してきたくせに

 いまさら何言ってんだ」

という冷静な自分もいる。笑