はじめ病院では持ち込んだ服を着ていた。
そのため入浴の日には面会に。
私の顔を見つけると
職員の方が早々に洗濯物を渡しに飛んでくる
というルーティンが出来上がっていた。
持ち込んだ時のリスト
洗濯で持ち帰ったリスト
再度持って行ったリスト
毎回チェックしてメモして抜けがないか
何年も細かく記録を取り続けていた。
だが感染防止のため冬場はよく面会不可になり
そのうちに着替えも病院支給に替わって
母も皆と同じピンクの上下を着るように。
預けていた服は靴以外全部戻されることになり
数回に分けて持ち帰った。
神経質に記録を続けたあのリストチェックを
もうやらなくていいのだと脱力した記憶。