こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

見えてから動く

駅に近いバス停を通過したところで

降車ボタンが押された。

次は終点なので運転手さんも乗客の空気も

「(まさか)今のバス停ですか?」と慌てる。

 

そうですーという高齢女性の声で

バスは急きょ停車。

おばあさんはひょうひょうと降りて

バスの前の横断歩道を渡っていった。

 

「見たものに反応する」クセがついていると

バス停を見て初めてボタンを押す

みたいな一拍遅れが起こりがち。

 

私みたいな心配性でせっかちな者からすると

三拍くらいの遅れに見える。

 

バスの中のような安全な場所ならいいけど

そうじゃないところも多いから

高齢者が一人で行動しているのは

他人事ながらものすごく心配。