母をとにかく病院に入れてしまって
家の外での暮らしを維持することに
全力を注いだのだけれど
今でも「本当にこれでよかったんだろうか」
という思いは消えない。
病院でも施設でも大変親切にしていただいたので
まちがいなく快適な最後の季節だった。
でも母の想いを直接聞くことはなかった。
家に帰りたいと言う母を
必死で止めていた私。
それが家族全員の安全のためだったから。
でも他にも道はあったのかも?
社会が思いのほかひろくあたたかいことを知れば知るほど
「これでよかったのだろうか」という想いがぶり返す。