手縫いマスクもそれなりに慣れてきて
一番最初に作った品をなおしたりするほどに。
無心にチクチク縫っている集中力が
久し振りに心地よくて
思いのほかはかどっている。
そういえば昔もこうやって縫い物してたっけ。
中高生向けの裁縫の雑誌が家に一冊あってその通りに
フェルトを縫い合わせてパンヤを詰めた人形なんかを
よく作っていたのを今頃になって思い出した。
その後にサッカーボールを作るのにはまったんだ。
白と黒のフェルトを縫い合わせてパンヤを詰めると
実物大のサッカーボールが出来上がる。
縫い目のふぞろいを除けばそれなりに見えて
楽しくなって何個も作り続けた。
近所の小さい子にあげたりしたんだっけ。
そのとき母はいつも一緒にいたはずだけど
文句は言われなかったな。
マスクを縫いながらそんなことを思い出している。