入院先の担当医から呼び出されたのは
母の血球減少の話だった。
白血球が正常値の半分以下になっている。
年齢的にもう自力で作り出せないと思われる。
褥瘡もあり感染すると悪化して
院内にも広がりかねない。
ここで輸血はできないので
内科で定期的に輸血をするか骨髄移植等を
考える必要がある。
といった内容だったと記憶している。
その話があった翌日から母は意識不明に陥って
2か月間点滴一本で最後まで
そのまま過ごすことになるのだが
もしそうではなかったら
家族としてどう判断したらよかったのだろう。
何もしないわけにはいかないし
転院して毎日輸血を続けるか
骨髄提供者を待つことになっただろうか。
ずっと忘れていたけれど
結構シリアスな選択を迫られていたのだ。