こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

【本】海馬

「海馬」脳は疲れない

池谷裕二 糸井重里 著 新潮文庫 590円(税別)

 

忘れるということを理解する助けに。

 

母が認知症で入院すぐの頃はまだ足も丈夫で

院内をぐるぐると徘徊していました。

追いかけながらどうしたのかをたずねると

「汽車を待っているの」

若い頃家族で里帰りして横浜に戻るときの記憶でしょう。

そのためにカバンを探したり子供を探したりしているようでした。

 

新しい記憶は忘れても古い記憶は鮮明

ということが不思議で

脳機能について読み始めたきっかけとなった一冊。

認知症についての言及はほとんどありませんが

自分自身の将来的な脳の健康のためにも

読んでおくとためになる楽しい一冊。