こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

介護したかったよ

ずっと年上でもう亡くなってしまった大切な友の話。

 

離ればなれになっていたお母様と

念願の同居を始めて間もなく

お母様が事故で意識不明に。

 

面会もままならない病室で

半年以上目を覚ますことなく

そのまま天に召されました。

 

その友と久しぶりに杯を交わしながら

私は親の介護のことをこぼしていました。

 

存分に話を聞いてくれた友がポツリ。

「私だって 母の介護をしたかったよ」

 

食事も作ってあげられない

おむつも替えてあげられない

たくさんのチューブにつながれた母親に

触れることすら許されず

ただ見ているしかなかった友・・・

 

介護ができるということは

ある意味ではとても幸せなことなのかもしれない。

この一言は以降ずっと私の日々を

支えてくれていました。