病院内では同じ靴を履いていて
ときどき洗ってくださっているようだったが
さすがに何年も履き続けボロボロになってきたので
看護師さんにお願いして選んでもらった。
次の面会のときに履いていた新しい靴は
車いす用で着脱のしやすいもの。
そのデザインがとっても珍しく可愛らしく
前面のテープで開く部分がレースになっている。
看護師さんも介護士さんもみんな必ず
「素敵な靴ねー!!」と
毎日毎日ほめちぎるので
母は何のことか分からないものの
「なんだか最近みんながほめるのよ」と
うれしそうだった。
ささやかなようでいてとっても大きな喜び。
看護師さんに心底感謝した記憶。