一人で住んでいる高齢者は
たくさんの支援があったとしても
それでも膨大な時間を一人で過ごしている。
もちろん携帯もパソコンも使えない。
その長い時間の孤独を埋める方法は
ないものだろうかと考えていた。
思いついたのは
文通もしくは交換日記。
たっぷりある時間の中で
誰かを想うことは
もうそれだけで孤独ではない。
ましてや相手に読んでもらう言葉を選んで
ゆっくりじっくり考えること。
そして次の約束を心待ちにして
その日までにやることをこなす。
ささやかな未来への目標が
一人ではないことを確信できる。
目の前に今誰もいなくても
きっとさみしくない時間が増えると思うのだ。