『目は外界に接している唯一の脳神経細胞』
と書かれた医師による本を読んだ記憶があるが
「目は口程に物を言う」のを
実感することは確かに少なくない。
看護師の親類は
『顔を見れば認知症が分かる』
と言ったことがあるが
脳の活動が低下しているのは
目の色に出るような気がする。
父は日がな一日テレビを見ている日は
動きも緩慢で 食欲もなく
話しかけても反応がない。
ところが外出して歩いてきたり
人と話をした後などは
目に光が宿り 反応も早く
自分からどんどん話しかけてくる。
「ああ脳が活性化しているわ」
歩くことが脳に良いということを
手に取るように見せてくれるのだった。