こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

中庭

まだ暑かった頃。

早朝ごみ捨てにマンションの小さな中庭を横切るとき

隅のブロックに腰かけている男性に気付き

ぎょっと立ち止まる。

 

ああ○○さんおはようございます。

 

部屋番号も分かるし理事会にも出られる方。

以前エレベーターで一緒になったときに

「お元気ですか?」とあいさつしたら

「実はね・・・」と結構具体的な話をされてしまい

困惑したことすらある。

 

なぜここにボンヤリ座っているのだろう? 

高齢で一人暮らしなのでいろいろ気がかり。

 

季節が変わったある昼下がり

中庭から楽しそうな話し声が聞こえた。

 

○○さんが隣のマンションの男性と世間話。

腰かけているブロックは

隣接するマンションの廊下に面し

立ち話をする男性の顔の位置が

座っている○○さんとちょうど同じ高さ。

 

なるほどそういう場所だったのかと

小さな秘密を知ってしまった気分。

 

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