長く伏していた父の行動には
細かい変化がいろいろあった。
だいぶいろいろおっくうなんだろうと
想像できたが意外だったのは
私が米寿祝いに贈った
プリザーブドフラワーの箱が閉じられていたこと。
なぜなら元気はつらつビタミンカラー。
病んでいるときは強い色さえもつらいんだな。
年寄りには年寄りの周波数がある。
体調に合わせて食事も対応も変えるほど
神経をすり減らしているところに
たまにしか連絡のない
パワーに満ちあふれた訪問者が。
今来られるとかなり迷惑なんだけど
共感力のない人にはいくら言っても
制御がきかない。
いつだって向こうの都合だけで
やって来るから手に負えない。
しかも良いことだと信じていたり。
また来るのか。
後から父は再び寝込むのか。
私はさらに胃が悪くなる。
もう一生自粛が続けばいいのに。