藤山寛美さんの舞台映像を久しぶりに見る。
ウィットに富んだ言い回しや深い情の表現の数々は
今の時代に見ても惚れ惚れするキレのよさ。
見れば見るほど真人間に戻してもらえるような気がする。
寛美さんの稽古映像も見たことがあるが
それは厳しく細かく繊細であった。
すべてはお客様を楽しませるための
心配りによるもの。
いいよねぇこの感じ。
私が介護や後見の世界が好きなのは
関わる人全員のアンテナが立っているから。
それぞれの配慮とよい準備が
見えないセイフティネットのように
そこここに張りめぐらされて
隙がなく抜けがないから安心できる。
誰もが他の人のために生きていて
その場にいる全員が満足するかたちを
目指して動いているから。
誰も取りこぼさない。
幸せの循環。