昔から父も母も「自分たちだけ」で
こっそり満足しているタイプだった。
私は自分のテリトリーの中に引っ張り込んで
「みんなで同じように」
仲良くしたいお調子者なので
都内の行きつけの店で紹介したり
一度行った温泉宿に連れて行ったりして
閉鎖的な両親にはだいぶ嫌がられていた。笑
だからこそ
老いた父の暮らしを整えるには
ちょっと智恵をしぼる必要があった。
それは
外堀から埋めていく方式。
かなり時間がかかったけれど
本人は全く変わらないのに
私が飛び込んだ世界がつながり
とりまく環境と人間関係は驚くほど充実。
もはや私の行動や背景はすべて
行政や裁判所やクリニックにも知られているから
何も怖いものはない。
まわりが全部味方。
社会に出すって
こういうことなんだなと
自分でかたち作ってきたこの実感。