こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

社会に出せ

養老孟司先生の著書の中に

「社会に出せ」という話があります。

 

寝たきり老人が通りに面した窓の下で横になっている。

道を行きかう人がひょいと顔を出して

「生きてるかー?今日もいい天気だぞ」と毎日声をかけていく。

そういう存在の在り方や関係性もありなんだから

寝たきり老人は家の奥に隠すんじゃなくて社会に出せ。

という話だったとうろ覚え。

 

この「社会に出せ」という言葉がとても好きで

「一人では抱えきれないことも

 社会の中ならやり方がいくつも見つかる」

というニュアンスであちこちに書いています。