なんかみんな会話に飢えているような気がする。
距離をとれって言われれば言われるほど
人は人恋しくて 誰かの役に立ちたくて
ありがとうって言いたい言われたい
っていう想いが
街中に充満し循環している気がする。
大型スーパーでおかゆを探していたときのこと。
父のこだわりは限定的なので
いつも買うメーカーのたまごがゆが残り一つ。
「あれこれだけか」とボソッとつぶやいたら
背後で「ありますっ!たまごがゆ!!」と
飛び上がるような元気な声。
若い店員さんに聞こえてしまったらしく
たまたまその棚を補充するところだったみたい。
背伸びして見たら倒れた品が二つ残っていたので
「まだあるからこれもらっちゃいますね」とカゴに入れ
「(新しい方じゃなくて)大丈夫ですか」
「はいこれで。ありがとうね」
「ありがとうございます」
なんかめちゃめちゃホンワカした。
いつもは街中で高齢者に声を掛けられるタイプだったが
若い方にまで気にしてもらうような歳になったのかと
このところよく若い方と接するたびに思う。
そのうち席を譲られたりするんだろう。
そのときは素直に
「ありがとう」って受け取った方が
どちらにとってもよい循環だろうね。