こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

何もしなくてごめんなさい

してあげる側というのはたいてい

してもらうことに慣れていないもの。

 

先日のイベントで。

主催側も聞きに来た方々も皆いつもなら

誰かに「してあげる」側の人たち。

 

だから私が何かしようとすると

奪い取るがごとく先回りして手伝ってくれる。笑

そういう人ばっかりなので

私が動かなくても

まるで魔法のように整ってしまう。

 

そんな中でも

ややご高齢の方には声をかけなかった。

するとその人があわてて

「何もしなくてごめんなさい」

と平謝りに走ってくる。

 

これこの感覚。

 

これがうちの家族にはなかった。

社会脳が発達していないと思いつかないから。

「なんで私がやらなきゃいけないの」

「あの人がやってるからいいじゃない」

「お金を払えばいいんだろう?」

前頭前野が未成熟の人はこう考える。

 

脳機能と精神医学の本をやたら読んできたので

この辺りはもう当然の感覚。

 

父と同じで自閉症なんだろう。

高次機能障害かもしれない。

本物のアスペルガーか。

カサンドラになっちゃったかも。

 

などと思えばまあ腹も立たない。

人として大切なことを

経験しそこねているわけだから

少しだけ同情はするけれど。

 

今回準備の間も含めて

いろんな方から声をかけていただいた。

しつこいくらいに

「何かできることはないですか」

って言われ続けたのが

実はいちばんうれしかった。

 

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