老健では週に2回
病院では週に一度は母の面会に。
「自分の目の届かないところで
他人様に何かをやらかしてやいないか」
「こんな大変な人を預かっていただいているのに
皆さんに失礼なことをしてやいないか」
と冷や冷やしっぱなしだった。
案の定 介護のプロがそろって音を上げる暴走ぶりで
老健からはほぼ毎日電話がかかり
結局半年もたたずに隣の病院に
移ってほしいと懇願された。
病院に移った母はなぜか落ち着きを見せ
そこからはただ日々の小さな変化を見つけるべく
せっせと通った6年半。
『預けているんだから放っておけば』とか
『金払ってるんだから向こうの責任』
などという市場経済的考え方が
私の中に根本的になかったことが
今となってはささやかな誇り。