処分した実家から持ってきた荷物で
結構な場所を占めているのはアルバム。
そこにある母の想いが捨てられないのだ。
まだ若く美しい母の姿や結婚する前の家族の写真。
新しい家族と生まれた子供の成長記録。
写真をレイアウトし くり返し眺め
ずっと大切に持ち続けていた
母の記憶の一部であるそれらを
あっさりと処分するのは違うような気がする。
狭い部屋の貴重なスペースを奪う写真の山。
手を付け始めるとキリがない。
だが案外こうして迷いながら
たびたび思い出すことが供養になっているのかも
と思わなくもない。