大量に残っている母の介護記録は
まだまだ役に立ちそうな資料であり
私自身の闘いの記録でもある。
そのときとりあえず見たもの感じたこと
持って行ったものや受け取ったもの
医師から言われたことや
母の様子と私が感じたこと等を
思いつくままに書きつらねてある。
他人が見るとちっとも分からないかもしれないが
自分で読み直すとまるでさっきの出来事のように
すべてがよみがえってくる。
母の表情やその瞬間の声のトーン
足音やまわりの騒音
めまぐるしく変わる私の感情も。
まだ「終わって」はいないのだ。