「キッドナッパーズ」(門井慶喜著 文春文庫)の中で
『俺は話した』
というフレーズがとても印象に残っていた。
なんてことのないシーンのようでいて
凛と静かでブレない一言が
相手の心を動かした。
先日 長年わだかまりを
抱えていた人と電話で話した。
その原因は母の人生や
母の亡き後のもろもろの中で
ちょっと私には許しがたいことが
続いたからだった。
でももういいやって手放した。
みんな歳をとる。
そして誰も完璧ではない。
私は許した。
「また遊びに来ませんか?」って自然に言える。