急性期病棟から早く出ろとせっつかれていた中
遠くから介護認定に来てもらい
老健が決まりかけていた。
院長先生にその話をすると
「本人の意思確認ができていなければだめです」
と言われてしまった。
それができるくらいならここにはいないだろうと
憤りすら覚えたのだが
後見活動をしている今ならその根拠がよくわかる。
無理だよなぁと思いつつも病棟の母に
こういうところがあって行ってみない?
と話したところ何度目かに
「そうねぇ・・・そうしようかしら」
と奇跡の答え。
次の院長先生の面談で自分で話してねと約束。
「院長先生がね いつも目も見てくれないのに
老健に行こうと思うんですって言ったら
見たこともないくらいにっこりしてくれたの!」
翌日の面会で母がうれしそうに話してくれた声を
今でもとてもよく覚えている。
私もこの神がかりの展開に心底ほっとして
とてもうれしかったのを覚えている。