人と向き合うとき
私にとって一番大切なのは
その瞬間瞬間のこころの在り方。
母はいつもジェットコースターみたいに
態度が急変したり感情がくるくると入れ替わった。
その変化の根拠を必死に追いかけていたら
かなり過敏になった。
でもそれは今 他人の心に向き合うときに
とても役に立っていることばかり。
立派に見える一人前の大人でも
実は心の中は空っぽで
「薄氷の上の豪邸」のような
裸の王様みたいな人はけっこう多く
心配になることしばしば。
自閉症の人の内なる世界のゆたかさは
本当に魅力的なのだけれど
そこに踏み込むことを
許してもらうのはむずかしい。
認知症の方は表出方法に難があるだけで
内なる世界はいつも通り
だと聞いたことがある。
それぞれの心にふんわりと
登場していけたらいいんだけどなと
その手段を常々考えている。