こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

階段落ち

もう一つの幼い頃のやらかしとは

階段落ち。

 

母が目を離したすきに

まだハイハイしていた私は

ひとりで階段をよじ登り

あと一段というところで

服のすそを踏んづけて

そのまま下まで落っこちた。

 

ただならぬ音に駆け付けた母は

大声で泣きじゃくる私を抱えて

近所の町医者に走った。

とはいえ内科の先生であり

脳外科でもなければ小児科ですらない。

 

母が必死に訴える割には

外傷がなかったこともあって

「まあ 泣いたんなら大丈夫でしょう」

とそのまま帰されたんだという。

 

のんきな時代だった。

 

私の頭の働きとかたちが今一つなのは

たぶんこの後遺症なんだろうと

その町医者を少々恨んでいる。笑

 

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