現象学で有名な例。
「友人が来る約束の日。
白ワインを冷やして楽しみに待っていた。
電話がかかってきて友人は来られなくなり
その白ワインは悲しみの象徴になった」
モノに意味を見出すのが現象学。
最近は逆のパターンによく出会い
その意味を考え続けている。
かつて大切な人が突然亡くなったとき
その人が大事にしていた大量の「モノ」が
いきなり全部ゴミになった。
母が入院してもう戻らないと分かったとき
家にある母の「モノ」は
まだ母が生きているのに
全部いらないものになった。
モノってなんだろう。
実家をはやくに処分したのも
モノを持たない生き方も
モノにしがみつくことがもう
無意味になるってことが分かっていたみたいに。
あと3週間で風の時代がやってくる。
モノにこだわる時代が終わり
一番大切な「想い」だけが活きる。