両親の暮らしの深刻さは
実は一緒に住むまで分かってなかった。
大の大人が二人もいるんだから
どっちかがなんとかできるだろうと
たかをくくっていた。
現実を知るのは私が実家に戻ってすぐ。
両親はもちろん私の生活がおびやかされ
マズローが言うところの
安心安全が確保できない。
同じ生活に飛び込んでみて
はじめてことのシリアスさを知る。
いろんな意味で
「いのちの危険」を感じる日々だった。
母父自身はそのことを認識まではできず
ただ何となく生活が不便
と感じていたから私を呼んだのだろう。
でもそれは「私」ではなくてもよかったことで
要は彼らの「もう限界!」っていう
叫びだったんだなと
最近しみじみしみじみ思い返している。